2025/06/28 13:02
日本の暑さは天然石にも影響を与えることがあります。天然石の種類によって耐熱性や日光への耐性が異なるため、適切なケアが必要です。
1. 直射日光と高温への注意
多くの天然石、特に色が濃いものや、水分を多く含むものは、直射日光や高温に長時間さらされると劣化する可能性があります。
* 色褪せ・変色: アメジスト、ローズクォーツ、アクアマリン、ターコイズ、オパールなどは、紫外線によって色が薄くなったり、変色したりすることがあります。
* ひび割れ・乾燥: オパール、ラピスラズリなど、水分を多く含む石は、乾燥によってひび割れが生じることがあります。急激な温度変化もひび割れの原因になります(例: 涼しい場所から急に暑い場所に移動)。
* 熱による劣化: 大理石は熱で膨張・収縮しやすく、ひび割れの原因になることがあります。スレートは熱を吸収しやすく、触れないほど熱くなることもあります。
対策:
* 天然石を身につけて外出する際は、帽子や日傘を活用し、できるだけ直射日光を避けるようにしましょう。
* 窓際や車内など、日差しが強く当たる場所に長時間放置しないようにしましょう。
* 保管場所は、直射日光が当たらない、温度変化の少ない涼しい場所を選びましょう。引き出しの中や、専用のケース、ポーチに入れて保管するのがおすすめです。
2. 汗や湿気への注意
日本の夏は高温多湿で、汗をかきやすくなります。汗に含まれる塩分や皮脂、その他化学物質が天然石に影響を与えることがあります。
* 変質・劣化: 汗の弱酸性成分によって、石の種類によっては表面が溶けたり、変色したりすることがあります。特に、ターコイズ、ラピスラズリ、マラカイト、パール、サンゴなどは水や汗に弱いとされています。
* 金具のサビ: アクセサリーとして加工されている場合、汗によって金属部分が錆びることもあります。
対策:
* 汗をかきやすい季節は、天然石のアクセサリーを長時間肌に密着させないように意識しましょう。
* 身につけた後は、柔らかい布で優しく汗や皮脂を拭き取ってから保管しましょう。特に、石と金属の隙間なども丁寧に拭き取ることが大切です。
* 水に弱いとされている石(ターコイズ、オパールなど)は、水洗いを避け、固く絞った布で優しく拭く程度にしましょう。
* 温泉や海水浴の際は、天然石アクセサリーは外すのがベストです。
3. 各石の特性を理解する
天然石はそれぞれ異なる特性を持っています。自分の持っている石がどのような環境に弱いのかを知っておくことが重要です。
* 太陽光に比較的強い石: シトリン、カーネリアン、ガーネット、クリアクォーツ、タイガーアイ、サンストーンなど。これらは比較的日光に強く、短時間の太陽光浴は浄化方法として用いられることもあります。
* 水や汗に比較的強い石: 水晶、シトリン、アメジスト、ローズクォーツ、ガーネット、ルチルクォーツ、タイガーアイなど。ただし、長時間水に浸けるのは避けた方が良いでしょう。
まとめ
夏の暑い時期は、天然石の美しさやエネルギーを保つためにも、以下の点に注意して丁寧に扱いましょう。
* 直射日光や高温を避ける
* 汗や湿気に注意し、使用後はこまめに拭く
* 石の種類ごとの特性を理解し、適切なケアを行う
適切なケアをすることで、お気に入りの天然石を長く楽しむことができます。